
京北について
平安京を造った里山 京北
京都市中心部から北へ約50分。
山と川に囲まれた京北は、平安の時代から京都の木材市場を支えてきた山里です。
山から木を切り出し、川の流れに乗せて都へ届ける。
京都の寺社や町家を支えた木材の多くは、この山々から運ばれていきました。
京都と深くつながりながらも、京北では、人々が自然とともに暮らす営みが、今も日々の暮らしの中に残っています。
京都を支えてきた山

京北は、かつて「御杣御料地(みそまごりょうち)」として、都へ木材を供給してきた地域でした。切り出された木は桂川を下って京都へ運ばれ、寺院や御所、町家の建築に使われてきました。
現在でも、木や森は京北の暮らしやものづくりを支える大事な資源。地元の人々は、自然と共存する暮らしを続けています。
京都から近くて、遠い場所

京北は京都から驚くほど近い場所にありながら、街を離れると、風景は少しずつ変わっていきます。
鉄道は通っておらず、山道を進むにつれて、杉の森や田畑、川沿いの集落が現れます。
大きな商業施設やチェーン店は少なく、昔から続く小さな店や農家、工房、神社、地域の人々が集う場所が、暮らしの風景の中に残っています。
ここにあるのは、昔の日本をそのまま保存した場所ではありません。
今も人が暮らし、働き、季節を迎えながら、農村の営みが続いている場所です。
暮らしが続いている場所

京都は日本の古都として、伝統文化や職人技など、他の地域では消えつつある昔ながらの暮らしを長い間守ってきました。京北はそんな京都と川や林業で繋がってきて、独自の文化と誇りが受け継がれてきました。
京北には鉄道が通っておらず、今でも山道を越えてアクセスする地域です。
その地理的な背景もあり、大規模な観光開発や急激な都市化の波を受けにくく、昔ながらの暮らしや地域コミュニティが今も色濃く残っています。
季節ごとの共同作業、祭り、農作業、水路の管理。
自然とともにある暮らしが、特別なものとして保存されているのではなく、日常として今も続いています。
美術館にはない、暮らしの伝統

大切に守られ、祭りや行事として受け継がれている伝統もあります。
一方で、あまりに日常に溶け込んでいるため、そこに暮らす人たち自身が「伝統」と意識していないものもあります。
人と人が助け合うこと。
土地を手入れすること。
季節のものを食べ、保存すること。
その時期に必要なものをつくること。
次の世代へ、知恵や技を手渡していくこと。
そうした小さな営みの一つひとつが、京北という場所をつくっています。
目立たないからこそ、失われていくことにも気づきにくい。
だからこそ私たちは、訪れる人がこうした暮らしに触れる機会をつくることが、地域の知恵やつながりを次の世代へ残していくことにもつながると考えています。
人と土地がつくる、里山の風景

京北では、森や川、田畑と人々の暮らしとが共存し、日本の原風景とも言える里山の景色が残っています。
人々は薪を使い、保存食を仕込み、山の恵みをいただきながら暮らす。そんな営みの中には、長い時間をかけて受け継がれてきた土地の知恵が息づいています。
そんな魅力に惹かれて移り住む人々もまた、茅葺き屋根を直したり、農業を始めたり、地域活動に参加したりと、この土地の暮らしを次の世代へと繋いでいます。
ゆったりした時間を楽しむ

便利さや効率が求められる現代の中で、自然の近くで過ごす時間や、人とのつながりを求める人が増えています。
京北には、観光地として作られた日本ではなく、人々の暮らしの中に残る風景があります。
海外から訪れる人にとっては、日本の地域文化や暮らしを深く知る入口として。日本人にとっては、どこか懐かしい原風景や、忘れかけていた感覚に出会う場所として。
ここには、消費するだけではない、土地との関係を感じる旅があります。
京北へのアクセス

京北へは、京都駅からJRバスで約50分。
高雄を抜け、山々の景色を眺めながら進む道のりそのものが、街から山里へと気持ちを切り替えてくれます。
車窓から見える杉林や川の風景を楽しみながら、ゆっくりと京北へお越しください。

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