
片波の伏条大杉
人と森がともに育んできた、千年の森へ
京北の山深くに、幹の直径が1mを超える巨大な北山杉が250本以上も残されています。
けれども、片波の森の魅力は、ただ「巨大な杉があること」だけではありません。
そこには、京都の歴史と、人が森とともに生きてきた時間が、今も木々の姿として残されています。
About

photo by 林田天志
巨木の森への道
京都市京北には、幹の直径が1mを超える巨大な杉が250本以上も残る森が広がっています。
屋久島の杉の森にも引けを取らないこの森の魅力は、ただ「古くて大きな木を見る」ことだけではありません。
そこには、長い間京都に木材を供給してきた歴史があり、森とともに暮らしてきた人々の営みが今も残っています。
かつて京都に暮らした権力者たちに応えるために木を切り出した跡や、幾度も切られ、そこから新しい幹を伸ばしながら、何百年もの時間を生きてきた杉たちを目にすると、平安の時代が遠い昔の話ではなく、今とつながる一続きの時間として感じられてきます。
基本情報
時期
所要時間
料金
持ち物・服装
ガイドについて
春〜12月上旬
冬は積雪のため、森へ入ることができません。
全体で約3〜4時間
歩行距離:約1.4km
歩行時間は約2時間。緩やかな上り下りがあり、標高差は約50mです。
1グループ(10名まで) ¥24,000
英語通訳:+¥15,000
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歩きやすく、滑りにくい靴
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水またはお茶
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両手を空けられるリュックなど
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ヒルの出やすい時期には、長めの靴下やゲイター
片波の森へは、地域の自然環境や歴史を知るガイドの同行なしに入ることはできません。2週間前までを目安に、事前にご予約ください。
Photo Gallery
京都の歴史とつながる森

写真引用:国文学研究資料館
悠久の時を感じる森
京都が日本の都となって以降、片波の森を含む京北の山々は、宮殿の建設や、火災による御所の再建などに、多くの木材を供給してきました。
片波川原流域は簡単には辿り着けない深い森だからこそ、平安時代から連綿と続いてきた歴史の跡が残っています。
平安の時代が遠い昔の話ではなく、今とつながる一続きの時間として感じられてくる不思議な体験を、お楽しみください。
人の営みの見える森
何千年という時間を生きる巨大な杉といえば、屋久杉を思い浮かべる方も多いでしょう。
片波川源流域に残る杉たちは、生きた時間の長さだけでなく、人が森と関わってきた痕跡を見ることができるのが特徴です。
京都とという特殊なニーズのあるエリアにほど近いからこそ見られる、人が木を利用しながら森を育ててきた暮らしや文化を、地元に暮らすガイドがご紹介します。
人と雪が形づくった森
片波を歩いていると、一本の木の根元から、何本もの幹が立ち上がっているように見える杉に出会います。
これは、雪の重みで地面までしなった枝が根を張り、そこから新たな幹を伸ばしていく「伏条更新」と呼ばれる現象によって生まれたものです。
こうした自然の再生力に、何世代にもわたる人々の利用や手入れが重なり、片波ならではの複雑で力強い樹形が生まれました。
一本の木の中に、何世代もの時間が刻まれているようにも見えます。

photo by 林田天志
日本海側に特徴的な「ウラスギ」
片波に見られるのは、一般的な杉とは少し異なる性質を持つ「ウラスギ」と呼ばれる杉です。
雪の多い日本海側の地域に特徴的に見られ、枝が雪の重みで地面に伏せることで、そこから新たな根や幹が生まれることがあります。
自然の再生力と、人が森を利用してきた歴史。
その二つが重なっていることが、片波の森をさらに興味深いものにしています。
片波で出会う木々たち
平安杉(最大直径 約4.5m)
コースの先で出会うのが、片波源流域最大の巨木「平安杉」です。
最大で幹の直径約4.5m、周囲約15mにもなる巨大な杉。
写真では伝わりきらないその大きさは、実際に木のそばに立つことで初めて実感できます。

photo by 林田天志
谷守杉(最高樹高 約32m)
もうひとつの代表的な巨木が「谷守杉」。高さ約32mにもなる、片波で最も背の高い杉です。
谷底にあるので、その高さを比べるのは難しいですが、日本国内でも5本の指に入るほどの高さがあります。

photo by 林田天志
巨大杉以外の見どころ
片波は、巨大な杉だけの森ではありません。
ブナやタムシバ、アセビ、シキミ、コシアブラなど、さまざまな落葉樹や広葉樹が杉の間に育っています。
新緑の季節には、森の足元でギンリョウソウに出会えることもあります。
杉の幹や枝には、別の植物が根を張り、また別の森が広がっていることも。
安全に楽しむために
片波の森は、整備された公園や一般的なハイキングコースではありません。
自然環境保全地域として守られている、自然のままの山の森です。そのため、地域ガイドの同行なしに入ることはできません。
ガイドの手配が必要となるため、ご希望日の2週間前頃までのご予約をおすすめします。
携帯電話の電波
森の中では、携帯電話の電波が届かない場所があります。あらかじめご了承ください。
ヤマビルについて
5月頃から10月頃にかけて、山ヒルが多く見られます。
服や靴の隙間から入り込むことがあるため、ズボンの裾を覆える長めの靴下やゲイターの着用を強くおすすめします。
ハチ・その他の虫について
ヘアスプレーや香水など、強い香りのするものは虫を引き寄せることがありますので、できるだけお控えください。
服装は明るい色がおすすめです。暗い色の服は、一部の虫やヒルから目立ちやすくなることがあります。










